横浜球友会の笹木監督に7年ぶりのインタビューをお願いしました
ずいぶん以前に神奈川県の学童野球大会でインタビューを撮らせていただいた。
横浜球友会の笹木監督ですが、このインタビュー後も連絡を取らせていただいており、数か月前の都筑区の中学野球の先生方のインタビューの際もご尽力いただきました。
今回は、ご自身のチームのインタビューをじっくりお伺いしようと思い、練習場所にお邪魔してお話を伺いました。
横浜球友会はクラブチームとして、笹木監督ご自身がいろいろな指導者資格を取得して、レベルの高い指導が受けられるプロが教える学童野球チームとして注目をされているチームです。
公園の真ん中に道路が通っておりその脇の多目的広場での練習会でした。広々とした公園だったのが記憶に残っています。 保護者の方もお子さんを車から降ろして移動している方が多かったですね。
項目 | チーム名 |
---|---|
活動地域 | 神奈川県横浜市都筑区 |
所属リーグ | 都筑区少年野球連盟 |
設立年月日 | 1999年 |
監督スタッフ | 笹木郁男 監督(24年) コーチ多数 |
チームの人数 | 高学年 30名 低学年 30名 |
練習グラウンド | 横浜市都筑区のグラウンド |
練習日と時間 | 平日2日 毎週火曜日・木曜日 (土日は試合時のみ) |
その他の特徴 | 珍しい学童野球クラブチーム(監督が専業で指導をおこなうチーム) |
インタビュー後記
最近は都市部でボランティア野球でなくプロの指導者が教える野球教室、野球チームが増えてきました。場合によっては野球教室とチームを兼ねている団体もあります。
これは保護者の方の考え、またお子さんお考えもありますのでどちらが優れているとはないのですが、野球を始めるに当たって自分のイメージした野球チームが選べる選択肢が増えたことは歓迎する事だと思っています。
インタビューの間の笹木監督、とてもよく話していただけるので、会話が弾み、気が付くずいぶん長いインタビューになっていました。
いずれにしろ、このチームを参考して色々なスタイルの学童野球チームが出来上がったり、通常の野球チームのレベルアップになればよいのではないでしょうか?
本人曰く、まだ話したりないところもあるそうなのでこれば別のインタビューとしてまた、掲載したいと考えています。
撮影の数日前にTBSの「The TIME」という番組に大谷翔平選手のカブト・セレブレーションが出来る段ボール兜が発売の撮影にも協力なさったそうです。
インタビュー内容
長瀬:チーム名と監督さんの名前をお願いします
横浜市都筑区少年野球連盟所属の横浜球友会の監督の笹木と申します。
長瀬:普段の練習場所はどちらですか?
今こちらの西久保西公園というグラウンドなんですけれど平日の火曜日と木曜日、子供達が学校おわったあとなので大体4時から6時頃がベースになると思いいます
長瀬:横浜球友会はクラブ組織のチームなのでクラブを立ち上げたいきさつを教えて下さい。
今年で24年目になります。24年前にはず初めにチームを作るのはどうしたらよいのかな、と考えた時に自分が小さい頃にやってきた野球を反面教師にしたいと思いました。
例えば長い時間やらない、お茶当番だとか土日も試合ばかりで遊ぶ時間がないとか、そういうのを色々ひっくるめて、なおかつボランティアチームというよりもクラブチームとして何か出来ないのかなという事スタートとして始めたチームに成ります。
クラブチーム化するに当たって、今までのボランティア団体と違う仕組みを作らなければいけないという事で、まず今言った反面教師の前提として、練習時間は短めにお父さん・お母さんのかかわりも少なめに、土日は家族の日として過ごしてほしいなという所が大きな所です。
長瀬:練習時間でお聞きしようと思っていましたが、基本的に土日は練習をしないという事ですね?
そうですね、今うちのチームで3つの連盟に入っています。
1つは全軟連の傘下の都筑の少年野球連盟と「ローカルの連盟2つ、これは連盟だけの試合だけだと全員の子供達に平等に大会とかを経験させてあげられないので、僕の中で練習試合を沢山して出れなかった選手の穴埋めという考えた無いんです。
小さくても大きくても大会の緊張感の中で試合に出してあげたいというのがあったので、プラス2つだけで出てますけれど、1年通したら休みのが断然多いです。
土日に試合がある時だけです
長瀬:部費はどのくらいですか?
今が全部で8,000円です。はたから見たら高額に見えるかもしれませんが、8000円を頂いているしっかりとした理由もあります、
大体皆さんチームだと2千から5千円くらいの団費だと思うのですが、またその団費を払った以外に野球塾に通うとかトレーニングとかかけっこ教室とか金をかけている方がすごく増えているかと思います。
だとするならうちのチームだけでそれば全て教えられる形を作れば決してこの8千円が高くないという事でなく、8千円でここまでやってくれるんだなと、そうい仕組みをどんどん作り上げて僕自身が簡単に言えば勉強すればよいわけです。
そこで私のNSTAというパーソナルトレーニング資格とはスクールオブ ムーブメントとかの勉強もさせて頂いたりとかスポーツフードスペシャリスト、スポーツ医学検定など勉強させていただいて、ここに来ればある程度の事が学べるべるんじゃないかと考えて頂ければ、この8千円という団費が高いのか安いのかというのは、その方々の評価になると思うのです。
何かこちらですべて賄えるという事で、自分の指導力上げてやってやってきているのが8千円につながっていると思います。
長瀬:トレーニングや食事など色々な資格をとられてそれを野球の中に取り入れて良いことはありましたか?
1つ大きかったのが2,3年前にコロナでグラウンドで出来なくなってZoomを使いようになって、何が出来るのかと考えた時に取った資格がすごくプラスになったんですね!
オンラインでセミナーが出来たりとか、グラウンドで出来たいからお休みじゃなくて、色々な技術の事だとか食事の事だとかそうい事が出来たのが大きかったと思います。
勿論、、もちは餅屋でそういう人たちに頼めばよいのですけれど、又お金がかかってしまうのであれば自分の球友会の中でそれ以上かけることなく出来るのが一番良かったし、実際できたので、良かったと思います。
長瀬:コーチの方も外部の方で保護者の方は手伝ってませんね?
コーチ達はみんな大学生なのですが大学生全員は球友会のOBです。そつぎゅおして大学生になってコーチで戻ってきて来てくれています。
17年かかりましたね!全員球友会のOBになるのは、それまでは近くにある都市大学の学生さんを使っていたのですが、今は全員、僕に怒られた教え子です(笑)
長瀬:そのなかで、色々なところに通わなくてもオールインワンで学べるというのが特徴ですね?
あと、クラブチームとボランティアチームの違いは責任の大きさで、巷で聞くと何かの言い訳として「所詮ボランティアだから」とか「ボランティアでやっているのだから」という声を聞くので。
じゃクラブチームだったらどうなんですか。。。正直言って逃げ場はないので、プロ意識をもって、もちろん大学生の子達にも指導料を払っているので、彼らにもプロ意識を持たしてやらしているので逃げ道がない、向上するしかないです。
こういう仕組みがなかなか浸透していないと思うのですが、最終的にはボランティアでもプロでも子供の前に立つ指導者としてはと思うので、ここは違う形で発信できたらと思っています。
練習見学時のインタビュー
長瀬:この練習の意図は何でしょうか?
先週末の土日で大会が続いいたのでピッチャーだけでなくキャッチャーなども球数を管理していて、火曜日はなるべくボールを強く投げないというのが題材で、メニュを組み立てて今日は人数も多いので3~4人組で選手がノックを打つ、一応テニスボールというのがミソでこれも良い練習になります。
ちゃんとと打てば飛ぶし、当たらなければ飛ばないしバッターのメニューがすごく大きくて、自分でトスしたボールをイメージと通りに打てて、なおかつイメージした打球が打てるか打てないかにフォーカスします。
僕の中ではそれをコーディネーショントレーニングという位置づけにしているので、これで自分の思う通り打てないのに、相手ピッチャーが抑えようとしているのを打つというのは理論的には難しいですね
これで、入りいろな方面から動作からボールの見方から踏まえてノックでありバッティング練習でもあります。
長瀬:こうやってみるとスムーズな子もいますし苦労している子もいますね?
そうなんです、こう見るとこの子は良いバッターかな、この子は練習中かなとか
それともうひっつのミソは昔の考え方で、右バッターで右手は何の役割、左手は何の役割とかあったと思うのですが、右バッターは昔は左手がハンドル。右手がパワーみたいなトップハンド、ボトムハンドとか
もうこの概念はやめてます。子供達にノックをやれていう時にどうやれとは教えていないんです。
左手でトスする子もいれば、右手でトスする子もいます、バットを持っている方がハンドルではないのかと思うんです。
前の概念は僕はないと思っています。子供達にこっちの手を意識してごらんと話しています
長瀬:これからどんなチームにしていきたいなどの抱負を聞かせて下さい
チームとしは昔はうちのチームさえ良ければとやっていましたが、そういう野球界のご時世でもないので、まずこの都筑区が盛り上がる、盛り上がって都筑区で野球をやりたい子が増えれば、おのずとどこのチームも増えてくる。
そのために何をしようかなという活動の一つとしてWBCで子供場増えたのかな?と思ったら実は増えていない。。
それは何故かと、根本的な仕組みのの改善が出来ていない
当番ありません、練習時間は短くします、それをSNSで発信したところで子供も増えないんですよね?
違う所の観点を見抜けるか感じられるチームが残っていくと思うんですよ
失礼な言い方なんですけれども、チーム数が残るよりも選手が残る仕組みを変えていかなければならない
僕はそういう所をフォーカスして色々な方々、小中高の先生方、クラブチームの方々と意見交換しながら実は僕が発信している「軟式木製バット大会」、お金を掛けない野球もいいんじゃないかと、発信している最中です
長瀬:これからもクラブチームの発展をお祈りしております。本日はお忙しいところありがとうございました
ありがとうございました
学童(小学生)・少年(中学生)のチームのアンケートを募集中です。数が集まりましたら個人情報以外は公開予定です