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少年(学童)野球の投球数、投球制限のルールに関して

野球のピッチャーにおいて、投球数は必ず気を付けなければなりません。

プロ野球では、先発でも1試合120球前後を限界とし、その後は中5~6日を空けるといったことが常識となっておりますが、これはプロ野球に限ったことではありません。


近年少年野球、とりわけ学童部(小学生)から球数の制限は設けられており、それぞれのチームは必ず守らなければならないのですが、ルールそのものもまだまだ改良の余地があり以前に書かせていただいた記事からの変更点も加筆いたしました。

目次

少年(学童)野球の投球制限は2020年にルール変更がありました

2022年現在、学童部においての球数制限は、具体的にどのような決まりになっているのでしょうか。これは連盟が定めている野球連盟によって定められておりますが、主に以下の決まりとなっております。

ちなみに2020年にルールの改正があり、現行のルールはそれ以後適用されることになりました

2019年までのルール(旧ルール)

1.投手の投球制限については、健康維持を考慮し、1日7イニングまでとする。但しタイブレーク直前のイニングを投げ切った投手に限り最大9イニングを投げることができる。(これにより事実上、一人で1試合は投げ切れることになっています)
2.学童部の3年生以下は、1日5イニングまでとする。
3.3.投球イニングに端数が生じたときは、3分の1回(アウト1つ)未満の場合でも、1イニングとして数える。

全力投球については、小学生は一日50球以内、試合を含めて200球を超えないようにするように記載してありました

2020年からのルール

1.70 球以内:試合中規程投球数に達した場合、その打者が打撃を完了するまで投球できる。
2.4 年生以下は 60 球以内とする
3.ボークにかかわらず投球したものは、投球数に数える。
4.タイブレークになった場合、1 日規程投球数以内で投球できる。
5.牽制球や送球とみなされるものは投球数としない
6.投球数の管理は、大会本部が行う。

2019年前のルールですと、球数ではなくイニング数だったのが、今回は球数制限になりました。イニングではなく投球数になった事であいまいさが排除された形になります。


また、投球数の管理は大会本部が行うとの文言も入りました。

そして野球肩の発生率が高い投手と野手に関しては、1チームに最低二人以上育成することが望ましいとされております。

つまり、かつてのように、一人のエースと正捕手がいるようなスタイルではなく、複数のバッテリーを育成することで、対策を講じなければならないのですが、最近は人数がぎりぎりの少年野球チームも多く、このルールですと規模の大きいチームが有利になります。

少年野球には投球制限と同時にダブルエントリーやダブルヘッダーなどのルール変更も必要?

特にダブルヘッダーなどは人数が少ないチームはとても厳しいのではないでしょうか?

現場で見ておりますと、プロ、社会人野球などと違い、ベスト8くらいからはダブルヘッダーも珍しくない、学童、少年野球、絶対エースがいる場合はどうしても頼りたくなるのは仕方がありません。

もちろん試合以外では、各チームの育成方針に任せるしかありません。

だからこそ自主性、そして監督のスポーツ医学に関する知識が必要となります。少年野球の目的は勝利ではなく健全育成です。


まだまだ学童野球にも勝利至上主義のような監督や親御さんも多く、野球というスポーツ競技なので勝つことを目標にするのはある程度しょうがないと思うのですが、今のようなトーナメント制度と並行して別のスタイルの楽しむ野球も考えて行かなければならないのではないでしょうか?

もちろん、投球数は守らなければなりませんが、他の救済措置が必要な気がします。たとえば、人数の少ないチームに対して投手の最大投球制限付きの再エントリーを認めるとかしかないと思いますが。。。

投球数には子供の頃から敏感にならなければ、実際にプレーする少年少女はもちろん、それを見守る監督やコーチ、そして両親が正しい知識を持つことが何より大切だと思います

肘や肩のけが防止は指導者が投球制限も含め率先して行うべき

ある指導者の方からの話ですが、試合の投球数も大事だが練習時の投球数もあるのではないかとのご指摘を頂きました。

確かに週末の練習は長いので実際、大会での規定投球数以上投げたり、午後の試合の予定などでしたら試合前の練習で結構な球数を投げてから大会でのプラス70球という事もあると思いますので、この辺りになりますと、指導者の方々が気を付けて見守って行くしかないと考えています。

投球数を管理するマンパワーも必要



また、試合時の投球数の管理は大会本部でとのことですが、大会を見ていますと全国や県レベルの大会はまだしも、地域レベルですと運営者側にそれほどのマンパワーを割ける団体もそんなに多くはないと思います

最近特に地位レベルでもボランティアを行っていただける人数は減ってきています。各チームが管理するのでした保護者の方に管理してもらうようにやっているのはよく見かける光景ですが、本部のカニになると人数が限られてきてしまいます。

その辺りも解決していかなければならない問題ではないでしょうか?

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