このコラムでは、野球のルールや小ネタ・チーム運営などについて取り上げていきます。
今回のテーマは「少年野球チームの卒団記念品について」です。
6年生の卒団と記念品
春といえば卒業・進学のシーズン。
それは少年野球チームにとっては、6年生が卒団していく時でもあります。
今まで野球を頑張ってきた卒団生のために、記念品を用意しようと考えているチームも多いでしょう。
しかし、毎年定番の記念品が既に決まっているチームを除けば、今年はどんな記念品にするか意見がまとまらないチームがあったり、記念品の担当になってしまったものの、一体何を用意すればいいか、良い案が思い浮かばない方がいらっしゃったりするのではないでしょうか。
今回はそんな時期を前に、卒団記念品として使えるオススメのアイテムを、定番品から手作り品、更には一風変わったものまでご紹介します。
オーダーメイドの記念品
まずは業者に依頼して作成してもらう、オーダーメイドタイプの記念品を見ていきましょう。
ディスプレイ用の野球ボール
アクリル製のケースに入れたり、バット型の台座の上に置いたりして飾っておくことができるボールです。
チーム名・卒団生の名前・背番号・卒団年度などを表面に刺繍することができる硬式ボールタイプや、表面に彫り込む木製ボールタイプがあります。
スポーツショップで注文を受け付けているところが多いほか、トロフィーや記念盾などを専門に受注・販売しているお店や、オーダーメイドの刺繍を受けているお店でも依頼することが出来る場合もあります。
番号・ネーム入りキーホルダー
ユニフォームのシルエットなどをかたどったアクリルプレートに、卒団生の名前や背番号などをセットしたキーホルダーを作ることが出来るショップもあります。
カバンや鍵などにつけて持ち運べるため、飾っておくタイプの他の記念品と合わせてプレゼントしてあげるのもひとつの手ですね。
手作りの記念品
次に、手作りタイプの記念品を見ていきます。
メッセージ入りの色紙やボール
無地のディスプレイ用硬式タイプのボールや色紙を用意し、後輩たちや指導者から卒団生に向けてメッセージを書き入れて唯一無二のプレゼントを作る方法です。
一人一人が手書きする必要があるため手間はかかりますが、その分他の記念品には無い、心のこもった一品が出来上がります。
在籍選手が多く全員が書くためのスペースが足りない場合や、ボールのように面積が小さいものを使う際には、同じポジションの後輩からのメッセージなど、記入者を絞るのも一つの手です。
フォト入りボード
卒団生それぞれが試合に出場しているシーンなどを撮影した写真を用意し、それをフォト用紙に印刷するなどした上で額に入れ、壁掛けやスタンドで飾れるようにしたものを送る方法です。
こちらもオリジナリティのあるプレゼントが作成できます。
メッセージのみの色紙やボールに比べると、貰った卒団生も写真を見てそのシーンを思い出すこともあるかもしれませんね。
少しスペースを空けておき、前述の色紙のようにメッセージを書き込める場所を用意しておくのも良いでしょう。
記念動画
最近は少年野球でも試合の様子を動画で記録しているチームが増えていますが、もし保護者に動画編集が出来る方がいれば、卒団生それぞれのカットを盛り込んだ記念動画を作ってプレゼントするのもいいかもしれません。
それに加えて、後輩たちや指導者からのメッセージを収録するのも良いでしょう。
色紙やフォトボードに比べて、作成コストは大きくなってしまいますが、中学進学を機にスマートフォンを持たされる子も多いでしょうし、そこに保存しておけばいつでも再生できますから、受け取る側にとっては好きな時に思い出を見返せるという点は良いですね。
少し変わった記念品
定番品や手作り品とは一風変わった、他ではあまり見ないような記念品を用意するという手もあります。
オリジナルイラストカード
選手の写真を元にしたイラストカードを制作してもらい、記念品とする方法です。
例えば、ココナラなどのクラウドソーシングサイトでは、クラウドワーカーとしてイラスト制作の仕事を受け付けているイラストレーターさんがいます。
そういった方に相談の上、マンガやアート調のイラストを描いてもらい、オリジナルの卒団記念品としてプレゼントする方法があります
クラウドソーシングサイトには数多くのイラストレーターさんが登録しているため、その中から価格や納期、イラストのテイストなどを考慮し、依頼先を決めることが可能です。
この方法ですと、単純に写真やメッセージを送るのに比べ、ちょっとしたサプライズ感を持たせた記念品を用意することが可能になるでしょう。
ただし、まず間違いなくデータでの納品になるため、印刷については自分たちで行わなくてはなりません。
高性能な業務用プリンターを持っている人がチーム関係者にいれば別ですが、無い場合はキンコーズのような店舗型の印刷サービスを利用したり、ラクスルのようなオンライン型印刷サービスを利用したりして、しっかりとしたプリントを行う必要があるでしょう。
記念品選びで注意したい部分
野球チームの卒団記念品ですから、野球に関する道具(ネーム入りのグラブ袋やメンテナンスグッズなど)をプレゼントする考えもあるかと思います。
しかし、少年野球を卒団していく選手全員が、中学生になっても野球をプレーするとは限りません。
そういった点も考慮すると、道具のプレゼントは必ずしも良い選択であるとは言えないでしょう。
また、卒団生全員のネームを入れたお揃いの記念Tシャツのような、アパレルアイテムを用意する案が出ることもあるでしょう。
ですが、小学6年生~中学生の頃は身体の成長ペースが早い時期ですから、すぐに小さくなって着られなくなり、飾っておくことしか出来なくなってしまいます。
なので、アパレル系のアイテムを選ぶ際は、身体のサイズに関係なく使えるものを選ぶか、あくまでも着用を考えない記念品であると割り切ることが必要です。
もし、ユニフォームがチームからの貸与品である場合は、デザインを再現したレプリカTシャツをプレゼントする、というのは良い考えかもしれませんね。
なお、これは記念品以外にも言えることですが、毎年春頃は卒業・卒団記念品の需要が大きくなる時期です。
そのため、通常よりも納期が長くかかることが予想される他、例えば納品された記念品の中に不良品があった場合、再製作・交換となると、ギリギリの納品であった場合は卒団式に間に合わなくなってしまうケースも考えられます。
オリジナルイラストの制作を依頼する場合も、イラストレーターさんの仕事の入り具合により、納期が変動してきます。
ですので、なるべく早めに制作計画を立て、余裕をもって納品してもらい、もしもの場合に備えておくことをおすすめします。
特に品物を海外の工場に発注している業者の場合、新型コロナウイルスの感染拡大状況に応じては、工場が閉鎖され納期が大幅に遅れる、あるいは最悪の場合注文自体がキャンセルになってしまう可能性もあるため、その点は事前にしっかりと確認を取っておき、なるべくリスクを回避できるような方法を取るほうが良いでしょう。
卒団生の記念品選びのおわりに
今回は少年野球の卒団記念品についての話題を取り上げました。
皆さんの参考になる部分はありましたか?
最後までお読みいただきありがとうございました。