動体視力KVAとバッテイングの関係は?
動いている物体を判断する動体視力は、物体がどのように動いているかによっていくつかの種類に分類することができます。
例えば、物体が横方向や上下に素早く動くのを瞬時に判断するDVA動体視力というのもあれば、物体が前後方向に動くのを判断する
KVA動体視力というものもあります。
スポーツによって、どちらの能力がより求められるかは異なりますが、野球の場合には前後に素早く動くボールを瞬時に判断するKVA動体視力がとても大切と言われています。他にも、バドミントンや卓球、テニスなどは遠方から近くに迫ってくる前後方向の動きを見極める能力が必要になるスポーツです。
実際に物体が動いていないので正確かは分かりませんが、こんなトレーニングもありますから、遊びのつもりでKVAのトレーニングをしてみてください。
KVAトレーニング
KVA動体視力を鍛えることによって、選手はパフォーマンスを確実に向上させることができます。
例えばバッターボックスに入る時には、ピッチャーの手元から放たれるボールは素早い前後方向の動きをしているわけで、一般の人にとってはボールの位置がまったくわからないままストライクになってしまうような速さのボールを正確に判断できるようになりますから、打率が確実に良くなることは言うまでもありません。
また、野手の場合にも、バッターが打ったボールの動きを把握して軌跡を予想できるようになり、ボールをより高い確率でキャッチできるようになります。
この動体視力は、生まれ持っての才能という面に加えて、トレーニングで後天的に鍛えることができるのが特徴です。
つまり、アスリートにとっては、運動神経や身長、スピードなど生まれ持っての才能に限界を感じる要素が多い中、動体視力はトレーニング次第で向上できますし、パフォーマンスや成績が確実に良くなるのですから、普段の生活の中でぜひ鍛えたい能力と言えるのではないでしょうか。
トレーニング方法にはいろいろありますが、動体視力を鍛えることができるトレーニング用メガネを練習時に着用するのも良いですし、イチロー選手のように、バッティングセンターでスピードボールを打つ練習をするというのも効果的です。
DVA動体視力と野球のパフォーマンスの関係は?
動体視力というのは「動いている物体を判断する」能力のことですが、物体がどんな風に動いているかによって必要となる視覚能力は異なり、いくつかの種類に分類することができます。
スポーツにおいては、横方向に物体が動くときと、前後に動く場合とでは、同じ動体視力でも必要となる能力がわずかに異なるというわけです。このうち、物体が上下および横方向に動いているものを判断する能力のことを「DVA動体視力」と呼んでいます。
DVA動体視力を分かりやすく説明できる例があります。例えば、自分が駅のホームに立っていて、スピードを減速せずに通過していく新幹線の中に乗っている人の顔を認識できるでしょうか。
普通の人は、ほとんど認識できません。
しかし、この能力に優れている人だと、「今の新幹線に知り合いが乗っていた」なんて動体を判断できるようになります。
もちろん、スポーツで大成功を収めている一流選手でも、全員がこれほどまでに秀でたDVA動体視力を持っているわけではありません。
しかし、超スピードで動くボールの位置を正確に把握できる動体視力を持っていれば、ボールの軌跡を予測することにもつながり、速いボールでも打ち返せる確率が飛躍的に高くなることは言うまでもありません。
野球は前後の動きの能力アップの方が大事!
この能力は、ボールが早いスピードで横方向もしくは上下方向に動くスポーツをする人にとっては必要不可欠な能力です。
例えば、バスケットボールやサッカーでは、選手の体が左右上下に動きますから、それを瞬時に判断する必要があります。
生まれ持っての才能もありますが、後天的にトレーニングで鍛えることができる能力ですから、普段の生活の中でできるだけ動体視力をアップすることを心がけていれば、それがスポーツでのパフォーマンス向上につながります。
ちなみに、野球ではボールが横方向というよりは前後に動くという特徴があり、KVA動体視力という能力が必要不可欠ですが、球界でも一流選手はDVA動体視力に優れている人が多いので、この能力を鍛えることは決して無駄になるわけではありません。