野球は全身運動です。特に守備については、全力で走り、全力で投げるという体全体を使った動作を行いますので、その日の動作や練習内容によって体への負担に偏りがあって程度は違うかもわかりませんが、確実に疲労は溜まっていきます。
疲労が溜まりやすい人もいれば溜まりにくいという人もいますし、疲労が溜まっても回復するのが速い人がいれば回復も遅いという人もいるのです。
その為、それぞれにあった疲労回復方法を用意する必要があります。
特に練習での疲労が蓄積して、試合でベストパフォーマンスを発揮できなければ、何のための練習だろうとなってしまいますよね。
そこでこの記事では、野球の疲労回復方法について解説いたします。
野球の疲労回復に最適なマッサージとは?
筋肉の疲労回復方法
完全に疲労回復出来ている状態が野球選手としてベストパフォーマンスを発揮できる状態だとは限りません。
人によって体に疲労がどの程度残っている状態がベストパフォーマンスを発揮できる状態かということは違ってくるからです。しかしながら、疲労をため込んでしまっているようでは、ベストパフォーマンスを発揮することは誰しもできません。
疲労は日々の練習の積み重ねでも溜まりますし、部位ごとにも大小の違いはあれども疲れは蓄積していきますので、日々の疲労回復につながるケアは怠るべきではないのです。
野球では、遠投するときや速い球を投げる動作、バットを振る動作において不備のある状態での動作や正しくても動作を過剰に繰り返すことによるオーバーユースの状態になると、関節に大きなストレスがかかります。その結果、損傷や炎症の症状が現れます。
野球肩や野球肘と呼ばれるものであり、悪化すると日常生活でも痛みを生じるようになってしまいます。そのため、日ごろからの正しいフォームの意識付けと合わせて、疲労回復ができるケアについて意識しておくべきなのです。
例えば筋肉を付けていけば、筋肉でストレスや負荷を吸収することができるので関節への疲労を軽減できるという意見がありますが、全身の筋力トレーニングをバランスよく鍛えていても、疲労は避けられません。
疲労がたまると、色々な部分に痛みが出たり、張りなどの症状が出てきて、動きが悪くなったり、最悪バットを振れなくなったりしてしまいます。
このようなことからも、疲労回復は早めに行わなければいけないのです。
野球の 効果的な疲労回復方法
疲労回復の方法として、ストレッチや入浴、マッサージがあります。
入浴することで、体の筋肉が弛緩し、体を休ませることができます。
特におすすめなのが37~40℃程度のぬるめのお湯に長くつかることで、自律神経の副交感神経を刺激することができ、心拍数も低下することから、体の疲れが取れやすくなります。
入浴で筋肉が緩んだら、マッサージを行うとより効果的です。
マッサージは、本質的には気持ち良さ目的であり、体の治療効果は無いといえます。ですが、疲れた疲労を精神面から癒すことができ、入浴で緩んだ筋肉をさらにほぐすことから、疲れの取れやすい状態にして、翌日に疲れを持ち越さないようにすることができるのです。
おすすめのマッサージ方法をご紹介します。
まず投げる方の手を、ももの上に置きます。
指先はお腹側に向くようにし、親指をももの外側、四指をももの内側になるように指をひらけ、のせます。反対側の手で、肩をつかみます。
四指は、背中側、親指を肩の筋肉の前にします。ももに手をのせている方の肘を張った状態で行います。
肩甲骨を動かし、筋肉をつかみやすくします。首の付け根から腕まで少しずつずらし、筋肉をつかんでいきます。
柔らかくなった筋肉に行うことで、無理にほぐすことがないので力を入れなくマッサージができます。
毎日続けることが効果的です。肩だけではなく、その周辺もマッサージすることで疲労回復ができます。
自分にあった回復方法で疲労を溜め込まないようにしよう
野球の練習や試合の後は、どうしても体は疲れ、疲労が溜まってしまいます。ですが、その疲れは、入浴してお湯につかることを中心に、ストレッチやマッサージを行うことで、軽減し回復に導くことが可能です。
動かせる体を維持するのにマッサージを行うことで、筋肉のコリもほぐれ、痛みが軽減します。
しかし、強いマッサージは、筋肉を硬直させてしまうため、悪影響を及ぼす場合もあります。
そのため、自分のベストパフォーマンスを発揮できる状態を認識したうえで、どの程度体を回復させておいたほうがいいかを見極めることで、自分にあった疲労回復ができ、次を頑張ることができるようになります。
体に負担のかかるマッサージは逆効果になりますが、適度に自分にあったマッサージを毎日続けることで、よりよいパフォーマンスを発揮することができるようになります。
野球には、筋力トレーニング、練習や試合後のマッサージが必要です。