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高校野球の有名監督の名言・格言8選

目次

野球の名言「高校野球・監督の名言5選」

はじめに


野球の歴史の中で生まれてきた数々の名言から、毎回のテーマに合ったものをピックアップしご紹介するこのシリーズ。
テーマは「高校野球・監督の名言8選」です。

門馬敬治監督(岡山・創志学園高校)|高校野球監督の名言・格言

高校野球は一度負けたら終わり。試合に臨むまでの過程が大事なんだ」


神奈川の名門・東海大相模高校で春夏合わせ4度の全国制覇を達成し、2022年秋からは岡山・創志学園高校の監督に就任した門馬敬治監督が、常日頃大事にしている言葉です。


すべてが甲子園につながる」という信念の基、グラウンド上での立ち振る舞いのみならず、授業中の態度、食事や睡眠の取り方といった日常生活に至るまで、細かく厳しく指導を行ってきたのは、門馬監督の恩師でもあり、東海大相模高校で同氏の前任であった原貢氏の影響が原点にあるからこそだそうです。


そんな中、体調不良などもあり2021年夏限りで同校監督を退任しますが、改めて高校野球を外から見直していくうちに、もう一度チャレンジしたい、夢を追いかけたい、という思いが湧き上がってきたとのこと。


そこで監督就任のオファーを受けたのが、岡山・創志学園高校。


強豪校揃いの岡山県において、硬式野球部設立からわずか10年あまりで5回の甲子園出場を果たし、複数の選手をプロに輩出している新進気鋭の同校を新天地として選んだのは、理念に共感しただけではなく、門馬監督自身も新しい土地と環境での再スタートを切りたいという思いがあったからだそうです。


「全国制覇」という更なる高みを目指すべく「門馬野球」を浸透させ、どんなチームが作り上げられていくのか。
第二のステージに注目が集まります。

西谷浩一監督(大阪桐蔭高校)|高校野球監督の名言・格言

「春と夏の山はまったく別物。同じと思っていたら夏の山には絶対に登られへん」


大阪桐蔭高校。


高校野球ファンにはもはや説明不要の確固たる地位を築き、全国のトップ校として君臨しています。
甲子園で好成績を積み重ね、毎年複数の選手をプロに排出する西谷監督の手腕は、今や「憎らしいほど強い」とも評されるようになりました。


そんな西谷監督が、2022年夏の甲子園大会を前に、web Sportivaのインタビューに対し語ったのがこの言葉です。


センバツ出場を逃したチームは、秋大会終了後すぐに翌年夏を見据えたチーム作りを始められるのに対し、センバツの舞台に立ったチームは、早い地域では既に春季大会が開始している中、ようやく夏に向けて動き始めることになります。


つまり、夏大会に向けた準備期間が最大で半年程度も変わるわけです。


ましてや春夏連覇を目指すとなれば、他チームからは徹底的にマークされることになります。


残念ながら2022年は連覇達成とはなりませんでしたが、松尾汐恩捕手が横浜DeNAベイスターズからドラフト1位指名を受けました。


話はやや逸れますが、1学年20人程度という少数精鋭式のチーム編成ながら、毎年結果を残し続け、選手や保護者にも慕われる西谷監督。


その指導方針は、監督自身の高校時代の苦い体験、そしてブルペン捕手として終えた大学時代の経験がベースとなっているそうです。


レギュラー選手、控え選手、そしてベンチ入りメンバーから漏れた選手。


この言葉にも、どんな選手にもできるだけ長く野球を続けて欲しいという思いが込められています。

佐々木洋監督(岩手・花巻東高校)|高校野球監督の名言・格言

「先入観は可能を不可能にする」佐々木洋監督


春夏合わせ14回の甲子園出場を誇り、菊池雄星、大谷翔平の両MLBプレイヤーを生み出した、岩手・花巻東高校。


その2名をプロへと送り出した佐々木洋監督が、大谷選手の在学中に本人へと伝えた言葉です。


これは大谷選手が佐々木監督に伝えた、「世界最高のプレーヤーになる。この道の開拓者になる」という言葉への返事でした。


高校時代から、野球に対する意識の高さ、常人離れした発想と行動力を持っていた大谷選手については、佐々木監督自身も「指導したなんて恐ろしくて言えない」「教え子から学んだことのほうが多い」と控えめに語っています。


ですが、「環境さえ与えれば自分でアップデートしていく選手」とも言う通り、大谷選手が自身の理想を実現するため存分に野球に打ち込める環境を整えたのは、間違いなく佐々木監督です。


「前例がない」「成功した試しがない」という理由で提案を却下されたり、予算が出なかったりする事例は一般社会でも多く見られますが、大谷選手が二刀流として、近代野球において誰も成しえなかった道を切り開いている姿と、それを後押しした佐々木監督の言葉は、そういった状況を打破するための大きなヒントと言えるのではないでしょうか。

前田三夫監督(帝京高校)|高校野球監督の名言・格言

「補欠だったことは指導者として決してマイナスではない、むしろプラス面が多かった」


東京・帝京高校の監督を2021年夏まで50年もの間務め、現在は同校野球部名誉監督の前田三夫氏が、2022年10月にweb Sportivaに掲載されたインタビューにて語った言葉です。


同校監督時代は春夏合わせ26回の甲子園出場、3回の全国制覇を成し遂げた前田監督ですが、指導者としての功績が注目される一方で、大学時代は日陰の道を歩んでいた過去があります。


帝京大学ではベンチ入りメンバーに選ばれることもままならず、ようやくそれを掴み取った4年生時でも、主に一塁コーチとして、公式戦に出場することなく選手生活を終えました。


しかし、そんな時期こそが、自身の指導者としての基盤になっているとも言います。


控えメンバーの立場だからこそ、レギュラーメンバーをじっくり観察し、それが指導者としての資質を育んでいったとのこと。


レギュラーになれなかった選手、ベンチを外れた選手に対しても、自身の過去を話しながら寄り添っていた前田監督。


ノックの名人としても有名な前田監督ですが、そのベースも帝京大学時代に、「打撃投手でもノッカーでもいいから4年間とことんやろう」と、ノックの練習をひたすら続けたことにあるそうです。


そんな前田監督は、メンバー選びにおいて実力のみならず人間性も同じくらい重要視していたと語ります。


チームを代表して試合に出るのだから、しっかりした人間でなければいけない。


試合に出られなかった時期を長く経験した前田監督だからこそ、非常に説得力を感じる内容です。

香田誉士史監督(駒大苫小牧高校)|高校野球監督の名言・格言


「10のことを聞いてやり、1か2を返すくらいでちょうどいい」

北海道・駒大苫小牧高校監督として2004年・2005年の夏甲子園連覇を達成し、その後は鶴見大学コーチを経て、現在は社会人野球の西部ガスに在籍する香田誉士史監督が、2011年11月に北海道知内高校で開かれた講演会にて話した言葉です。


後に日本を代表する投手の一人となる田中将大投手を擁し、北海道に初めて真紅の優勝旗をもたらした香田監督ですが、その過程も一筋縄ではいかない問題ばかりだったとのこと。


週刊誌などで報じられた、部内のスキャンダルを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。


駒大苫小牧で優勝した時も、在籍していた110人以上の部員全員に対しての「指導者」ではなかったという後悔も語っています。


そんな中で、香田監督が指導者として最も大切だと考えるのは、選手に対して「心を開くこと」だそうです。


昔も今も子供たちは素直で、聞きっぱなしでも、言うばかりでも良くなく、選手自身に考えさせることが大切。


その上で何か問題事があれば、心を開き、腹を割って話せば、選手との間に信頼関係が芽生えてくる。


乱暴な言葉を使い、自分の考えを選手に押し付けるような指導をしていた時期もあったという香田監督。


高校野球を通して成長するのは、選手のみならず指導者も同じである、という一面を伺えるエピソードです。

須江航監督(仙台育英)|高校野球監督の名言・格言

「青春って凄く密なので」

仙台育英高校監督に2018年1月から就任した須江監督の言葉です。監督として、また東北勢としても悲願の初優勝を飾った2022年の104回大会での優勝インタビュー中での一言でした。

コロナ禍の中、『密』の回避ということから、修学旅行や体育祭・文化祭といった学校行事の中止など色々な制限を受け、貴重な青春時代を奪われてしまっている現役高校生。

特に今大会に出場している球児たちは、コロナ禍の中入学し、その影響から多くの苦難を強いられてきた高校生たちでした。コロナ禍以前の人々が経験できていた多くの体験や経験といった青春時代とはまさに密の状態。

そのような凄く密な青春時代を経験できない中頑張ってきた高校球児たちを労う言葉だったのです。そして、青春って本当に密だったよなという印象を与え、暗いイメージとして定着してしまった『密』という言葉をプラス側に転換させた言葉でもありました。

須江監督のインタビューは、冒頭から東北地方として地域全体が主役という立ち位置で話していたり、インタビュー後半では、主役は高校生全員であるという視点で話をするなど、視野の広い配慮がされたインタビューでした。

渡辺元智監督(横浜高校)|高校野球監督の名言・格言

「甲子園には、魔物なんて棲んでいない。もしも、棲んでいるとしたら、お前たちの心の中にいる」

横浜高校で約半世紀の間高校生を指導し、出場27回、通算51勝をあげた渡辺元智元監督の名言です。春夏連覇も5回達成するなど、甲子園の常連校というだけでなく、優勝へも何度となく導いた渡辺監督。

高校野球の聖地として独特の緊張感を持つ甲子園において、「勝ちたい、勝って優勝したい」という気持ちは皆が思うことでしょう。

ですが、そのような中でドラマチックな逆転劇が繰り広げられたりすると、逆転した側としては歓喜の気持ちでいっぱいになりますが、逆転された側としては甲子園には魔物が棲んでいると思い悔しい思いを抱くものです。

ですが、これは逃げ切って勝ちたいという弱いメンタルがプレーを鈍くさせてしまい、魔物とし現れるのです。

これを渡辺監督は「お前たちの心の中にいる」という言葉で伝えたのです。一点差のゲームであれば逃げ切りたいという気持ちを持つかもしれませんが、後ろ向きの気持ちでは勝てるものも勝てません。

人間力にアプローチする指導の部分を行ってきた渡辺監督ですが、この言葉は甲子園での戦いだけでなく、どんな選手でもこれから先の人生でも自分の弱い心に負けずに頑張ってほしいという想いが込められた言葉となっているのです。

坂原秀尚監督(下関国際)| 高校野球監督の名言・格言

「一つのことを辛抱強く頑張れば夢はかなう」

不祥事を起こして試合に出られなくなった野球部を夏の甲子園準優勝まで育てあげた坂原監督の言葉です。

下関国際高校野球部は2005年夏の県大会組み合わせ抽選前に、部員の不祥事により3ヶ月の対外試合禁止の処分を受けます。その影響により指導者不在となった野球部は、武田校長がひとりで指導をしなくてはいけなくなっていました

この話を聞いた当時の坂原監督は、教員免許取得のために下関国際高校の近くの東亜大学に編入していたことから、『無給でいいので野球の指導をさせてほしい』と手紙を送ります。教員免許がないことから学校としては採用できませんでしたが、武田校長にその熱意を買われ、附属幼稚園のバスの運転手などのアルバイトとして採用され、そこから野球部の指導に当たりました。

就任直後の野球部はボロボロの状態でした。部員と一緒にグラウンドの草むしりや部室の修理からスタートし、基礎を徹底した地道な練習を実行。

3年後には公式戦で初勝利を掴み、2009年には県大会ベスト8に進出します。着実に力をつけて行き、2017年には甲子園初出場、2022年夏には甲子園準優勝に導きました。

その指導方針は、卒業後も社会で活躍できる人材の育成であり、ひとつの物事に集中して取り組むことができなければ、大きな目標は達成できないという信念がもととなっています。

この言葉には、それらの想いが込められているのです。

高校監督の名言・格言のおわりに

今回は高校野球で監督を務めながら、その経歴も手法も様々な8名の言葉を取り上げました。
皆さんの参考になる部分はありましたか?


「こんなテーマの名言を取り上げて欲しい」といったご要望がありましたら、コメント欄にてリクエストをお願いします。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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