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プロ野球選手の名言 ピッチャーの名言・格言7選 MLB,NPBの名選手


野球が日本に伝来して今年で150年。

その歴史の中で、名言と評される発言も数多く生まれてきました。

このシリーズでは、その中から毎回のテーマに合ったものをピックアップしご紹介します。
今回のテーマは「あなたにも役に立つ!プロ野球・ピッチャーの名言7選」です。

目次

野球の名言「プロ野球・ピッチャーの名言・格言7選」

ダルビッシュ有の名言|プロ野球ピッチャーの名言

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Twitterで発した一言です。

「練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。」

野球や他のスポーツに限らず、あらゆるシーンにおいて広く使われている「練習は嘘をつかない」という言葉ですが、それに対し一石を投じたこのツイート。


10年以上が経過した2022年になっても、時々メディア等で取り上げられていることを目にします。
著書「ダルビッシュ有の変化球バイブル」を2014年に出版された他、TwitterやYouTube等でもよく投手の技術面に関する投稿をされているダルビッシュ投手ですが、他者に何かを説明するためには、まず自身の頭の中で理論が整理されていないといけません。


大きな期待を持たれながら表舞台から姿を消していく選手も多いプロ野球において、ルーキーイヤーからその力を如何なく発揮し、36歳の現在になってもMLBを代表する投手として厳しい世界を生き抜いているダルビッシュ投手が、いかに普段から「考え抜かれた投球」をされているかが伺える一言ですね。


少年野球からプロにまで共通し、野球のみならず日常生活や学業・仕事などにも通ずるところのある金言として、常に頭の中に留め置かれている方も少なくないことでしょう。


上原浩治の名言プロ野球ピッチャーの名言

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「貫いてきたのは、『自分を曲げないこと』でした」

読売ジャイアンツやMLBボルティモア・オリオールズ、ボストン・レッドソックスなどで活躍した上原浩治投手が、2021年に日経コンピュータのインタビューにて語った言葉です。

上原投手といえば、控え投手だった高校、そして浪人時代がドラフト同期の松坂大輔投手の華々しい高校生活と比較されながらも、ルーキーイヤーでの最多勝(20勝)と新人王受賞を達成し、座右の銘ともいえる「雑草魂」は1999年の流行語大賞にも選ばれました。


その後はジャイアンツのエースとして順調なプロ生活を歩んでいきますが、9年目の2007年には、自身の故障とチーム事情によりリリーフに転向。


翌2008年も先発と救援の両方をこなし、2009年のMLB挑戦後は初年度こそ先発起用されたものの、2年目からは完全にリリーフ投手として定着。最終的にはNPB・MLB通算100勝・100セーブ・100ホールドを達成しました。

先発に対する執着はあったと語る上原投手。リリーフ転向を経ても常に持ち続けたのが、「自分を曲げないこと」、つまり「自分の軸を持っていないと、有益な情報であっても踊らされてしまう」という意識だそうです。


その信念の下で磨き続けたのが、ストレートとフォーク。この2つがあったからMLBでも成功できたと語る上原投手の姿勢からは、絶対的な信頼が出来る武器さえあれば、どんな場所でも通用する力を発揮できる、というヒントが見受けられますね。

金子千尋の名言(北海道日本ハムファイターズ)|プロ野球ピッチャーの名言

「僕から言わせると投球スタイルって必要ないんですよ」


北海道日本ハムファイターズ所属の金子千尋投手が、オリックス・バファローズ所属時の2016年に週刊ベースボールのインタビューで答えた一言です。

先の上原投手のスタンスとは真逆ともいえる意見ですが、掘り下げると金子投手ならではの野球観が見えてきます。


上原投手はストレートとフォークを絶対的な武器としていた投手でしたが、対して金子投手は8種類もの変化球を操りながらも「僕の変化球は全部70点」と語っています。


その上で、全ての変化球を同程度のレベルで投げ分け、得意・不得意な球種を持たないのは、相手打者に特定のイメージを持たせないことに繋がり、投球パターンも広がるためだそうです。


明確なスタイルを持たない代わりに、データを基に抜群のコントロールと豊富な変化球で変幻自在のピッチングを繰り広げ、打者を翻弄する金子投手。


その理想的なアウトの取り方は、スイングや打球処理の発生によるミスが起こらない「見逃し三振」だと答えています。


プロの世界を生き抜く術は人それぞれ違う、という印象を強く受けるこの金子投手の言葉と姿勢からは、例え剛速球や鋭い変化球を持っていなくても成功する道はあるという自信を、若い投手たちに与えてくれるでしょう。

斎藤佑樹(元北海道日本ハムファイターズ)の名言|プロ野球ピッチャーの名言

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「一人ひとりの意図や課題、反省を『言語化(見える化)』することでチーム内の相互理解が必ず深まる」

2021年シーズンで現役を引退された、元北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手が、高校時代に実際に行ったミーティングについて語った一言。2022年にパイロット社のインタビューにてそれを更に掘り下げてお話されています。

早稲田実業高校在学時、監督と捕手、それに斎藤投手の3人で行ったミーティングにおいて、今まで言語化すらしていなかった部分を、「ホワイトボードに書き出す」ことで「見える化」する作業が行われました。


すると見えてきたのは、ピッチングに対する明確な意図や意識。漠然としか考えられていなかった部分が可視化されただけでなく、第三者の意見も出しやすくなり、結果的にやるべきことが絞られていったそうです。


プロをはじめハイレベルなステージでは、各種測定機器が整備され、それを分析して現場レベルに落とし込むことが当たり前になっている時代ですが、アマチュアでは従来のアナログな手法を取らざるを得ないケースが大半です。


特にバッテリー間の意思疎通は試合の展開を左右する重要な要素のひとつですが、投手の特性を捕手が理解できていない、投手が捕手のサインに納得できない、逆に捕手のサインを投手が何も考えず全て受け入れるなど、問題を抱えやすい部分でもあります。


投手と捕手がお互いに長所や課題を明確にし、監督もそれを認識した上で試合に送り出すことで、アウトを取れる確率が上昇し、ひいては勝利に繋がるのではないでしょうか。

山口鉄也(元読売ジャイアンツ)の名言プロ野球ピッチャーの名言

「投手なんて相手に恐怖心を与えたもん勝ちじゃないですか」

最後は読売ジャイアンツで最初に育成選手から支配下登録された投手であり、球界を代表するリリーバーとして通算273ホールドを記録した山口鉄也投手が、2020年にジャイアンツの三軍投手コーチに就任した際、東京スポーツの取材に対し残した言葉です。

まずは支配下登録が目標であったという点では、他の同期入団の選手達と同じスタートラインに立ててすらいなかった山口投手。


ご本人も精神的にタフなわけではなく、入団時は同期の支配下投手と比べて力も劣っていたと語っていますが、大事にされていたのが「ぶつけてもいいから強い気持ちを持ってマウンドに立つこと」だそうです。


相手打者に「この投手の時は打席に立ちたくない」と思わせることが出来れば勝ち、とまで言われています。


野球は「流れのスポーツ」とよく言われますが、良い流れはキープし、悪い流れは断ち切るのがリリーフ投手の仕事です。


技術云々よりもまずはメンタル面で負けないこと。この気持ちがあったからこそ、支配下登録を勝ち取り、セットアッパーに抜擢され、最終的には球界を代表する救援左腕として結果を残せたのでしょう。


特に「負けたら終わり」のトーナメント戦において、メンタル面の重要性がより大きくなるのは言うまでもありませんが、山口投手はWBCでも2度代表に選出され活躍しており、トーナメント戦が中心のアマチュア選手にとっても大いに参考になり得る部分といえます。

山田久志(阪急ブレーブス)の名言|プロ野球ピッチャーの名言

「人のフォームのこと、ガタガタいわれる筋合いはねえよなぁ。」

阪急引退後の山田久志が、プロ1年目の野茂英雄を取材した際の雑誌Numberでの一言です。

プロ1年目の野茂に対し、「理に適っていないフォームでは長くやれない」といったトルネード投法に対しての批判的な声が上がっていました。

それに対し解説者として活動をしていた山田久志は、野茂との対談の中で、『野茂にしかできない最高のフォームだ』とトルネード投法について認めていました。

山田久志は、史上最高のサブマリンと呼ばれるアンダースローの名手です。通算284勝の記録は、アンダースローでは1位、プロ野球史上においても7位となっています。

1970年代の阪急ブレーブスの6回に渡るリーグ優勝を果たした黄金時代を築きあげた一人としても数えられます。

高校卒業後プロを目指し、社会人野球の道を選びます。それまでサイドスローだったのをアンダースローに変えたのですが、本人は、「オーバースローの体制のままで上半身を斜めにしただけなので、純粋なアンダースローではない」とインタビューに答えています。

プロ1年目だった野茂にとって、山田久志の言葉は自信につながったことでしょう。

アンダースローを使いこなしたピッチャーの名言であり、他のピッチャーとは違うフォームで活躍していきたい若い選手も、周囲の意見に流されずフォームを追求する姿勢の支えになるのではないでしょうか。

星野仙一(中日ドラゴンズ)の名言|プロ野球ピッチャーの名言

「迷ったら前へ。苦しかったら前に。つらかったら前に。後悔するのはその後、そのずっと後でいい」 

中日で13年ピッチャーとして活躍、引退後は中日・阪神・楽天で監督を歴任した星野仙一さんの名言です。

「仙ちゃん」や「仙さん」といったフレンドリーな呼ばれ方をしていた一方で、闘将とも呼ばれた星野仙一さん。

若い方だと現役時代の星野投手より熱血監督としてのイメージを強くもっている方が多いことでしょう。そんな星野ですが、現役時代から生涯、夢の実現に対して強い信念をもっていた人でした

夢は誰しもが語ったりするものですが、ほとんどの人はその夢を実現させることができないものです。

実際に行動しないことや、壁に当たればそこで諦めてしまうからですね。

しかし星野さんは、監督就任後にはリーグ優勝達成するなど、夢や目標を実現していきました。これには、夢を実現させるための目標に向かって、できることをすべて行動するという自身の信念を貫き通していたからでしょう。

残された言葉には、夢を語ったものが多くあります。チャレンジしなかったことに後悔しても、何も生みませんが、夢に向かってチャレンジすることは、自分自身の改善につながりどんどんと前に進むことができます。

その場で立ち止まってしまってはもったいない。「後悔するのはその後、そのずっと後でいい」という言葉に背中を押してもらって皆さんも夢に向かって前に向かってみましょう。

プロ野球ピッチャーの名言のおわりに

今回はプロ野球からキャリアもスタイルも異なる5投手をピックアップし、そのプレーのベースとなっている(いた)であろう言葉を取り上げました。

皆さんの参考になる部分はありましたか?


「こんなテーマの名言を取り上げて欲しい」といったご要望がありましたら、コメント欄にてリクエストをお願いします。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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