小学生・少年硬式野球の競技人口の変化を調べてみました

目次

少年硬式野球人口の変化

少年硬式野球とは?

近年、ボーイズリーグやリトルシニアなど、中学生硬式野球の存在が注目され始めている。

 

日本のプロ野球選手や日本人メジャーリーガーの活躍もあり、硬式野球をしたい子どもや、子どもに本格的な野球をさせたい保護者にとって少年硬式野球は、大きな選択肢となっている。

 

特に、学童野球や中学校軟式野球部の競技人口が減少したり、活動が減っていたりする環境の中、満足に野球ができる環境は貴重なものになっている。

 

それでは、少年硬式野球にはどのような種類があり、それぞれの競技人口は減っているのだろうか、それとも増加しているのだろうか。

 

今回は、各団体からデータを提供して頂き、確かめていきたい。

少年硬式野球を統轄する団体はいくつある?

 

少年硬式野球を統轄する団体は、全国レベルの団体が6団体ある。

 

日本リトルシニア中学硬式野球協会(リトルシニア)、日本少年野球連盟(ボーイズリーグ)、日本ポニーベースボール協会(ポニーリーグ)、全日本少年硬式野球連盟(ヤングリーグ)、九州硬式少年野球協会(フレッシュリーグ)日本リトルリーグ野球協会の6つである。

 

前者5団体は主に中学生硬式野球を、日本リトルリーグは主に小学生硬式野球を統括している。(ボーイズリーグには小学生の部があり、小学校硬式野球も盛んに行われている。)

 

小学生の硬式野球人口は?

学童野球人口が減少している中で、小学生の硬式野球人口はどうなっているのだろうか。

 

小学生の硬式野球は、リトルリーグの登録者数が最も多く、次いでボーイズリーグ小学部ヤングリーグ、ブロンコリーグ(ポニーリーグの小学部のようなリーグ)と続く。

 

リトルリーグの選手登録者数は、2007年には1万1,577人であった。

 

その後2013年には1万4,586人にまで増加した。

 

しかし、その後2016年には1万人にまで減少し、2019年には7,300人にまで減少した。

 

次に、ボーイズリーグ小学部の選手登録者数は、1989年には5,744人だった。

 

その後減少傾向が続き、1997年には3,183人にまで減少した。

 

その後10年間は増加傾向となり、2009年には3,756人にまで増加した。

 

しかし、2010年代に入ると、選手登録者数は再び減少傾向となり、2019年には2,027人にまで減少した。

 

 

続いてヤングリーグでは、2005年に340人の選手登録者がいた。その後、減少傾向が続き2016年には191人まで減少した。2017年からは一転して増加が続き、2019年には280人となった。

 

ブロンコリーグは、ポニーリーグの傘下であるが、日本の小学生硬式野球では最も知名度がないリーグだと思われる。

 

2011年の選手登録者数は52人で、2016年には17人だった。その後は人数が回復し、2019年には57人であった。

 

小学校硬式野球人口は、学童野球と同様に近年減少傾向にある。

 

このため、小学生のうちは、硬式野球よりも学童野球の方が満足に野球をプレーでき、各家庭の負担も少ないように思われる。

中学生硬式野球人口は?

少年硬式野球の主流である中学生硬式野球の野球人口はどういった変化をしているのだろうか?

 

中学生硬式野球は、関東地方を中心に発展してきたリトルシニアと、関西地方を中心に発展してきたボーイズリーグが多くの中学生硬式野球人口を抱えている。

 

 

リトルシニアの選手登録者数は、1996年に9,583人で、そこから増加傾向が続いた。

 

1998年には1万人を突破し、2009年には2万人を突破し、2012年には2万2,341人と最多になった。その後は減少傾向に転じ、2017年には2万0,072人にまで減少したが、2019年には2万0,552人にまで増加した。

 

一方で、ボーイズリーグの選手登録者数も、1989年の7,956人から増加傾向にあり、2000年には1万人を突破した。

 

その後も毎年約1,000人ずつ増加し続け、2010年には2万人を突破した。

 

その後2013年には2万2,596人と最多になったが、その後は2018年には2万1,052人にまで減少したが、2019年には2万1,519人にまで増加した。

 

次に、ヤングリーグは、2005年には3,534人だった選手登録者数は、2014年に一度減少したものの、2019年まで増加し続けた。その結果、2019年の選手登録者数は5,300人となった。

 

最後に、ポニーリーグの選手登録者数は2011年に1,407人であった。その後2014年には前年から約30%増加して1,800人となるなど、増加傾向にあり、2019年には2,060人にまで増加した。

 

中学生硬式野球人口尾の変化を見てみると、どのリーグも増加していたり、競技人口が維持されていたり、あまり減少していない現状にあった。

 

特に少子化による子どもの人口減少を考えると、なおさら増加しているように思われる。

 

少年硬式野球人口の現状とは

 

競技人口が減少している野球界の中で、小学生硬式野球人口は、学童野球人口と同様に減少傾向にあった。

 

このため、小学生野球人口は、軟式(学童野球)と硬式で競技人口を取り合っているのではなく、全体的に減少していることがわかった。

 

その一方で、中学生硬式野球人口は学童野球や小学生野球人口とは異なり、競技人口が増加傾向にあった。

 

リトルシニアやボーイズリーグでは、2010年代前半に減少傾向が見られたが、少子化の影響による人口減少を考えると、相対的に減少しお手いるとは言えないのかもしれない。

 

このように中学生硬式野球人口が増加している要因には、

 

①高校野球や大学野球を見据えて中学生のうちから硬式野球を始める人口の拡大

②中学生硬式野球の知名度の増加

③中学生硬式野球の環境が整備されてきたことなどポジティブな理由と、中学校の軟式野球部の活動が減少していて、思うように野球ができないといったネガティブな理由が存在すると考える。

 

中学軟式クラブチームは東京・神奈川の一部・名古屋市近郊あたりしか全国的には普及していないので、中学校に進学するにあたって、部活と硬式野球の2つの選択肢の場合は、満足に野球をしたい子どもは、中学生硬式野球を選択することがいいのかもしれない。

 

また、中学生の軟式野球クラブがある地域はもう一つの選択肢が増えるので、自分に合う環境をしっかり考え、選択するべきだと思う。

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