少しの間,関東のチームから遠ざかっておりましたが、ここからは首都圏のチームの取材が続きます。
11月中旬、今回は以前八千代で取材させて頂いた学童チーム「大和田タイガース」の父兄だった方から紹介いただき、久しぶりにリトルシニアリーグのインタビューに伺いました。
今回は柏の方面から伺ったのですが、大学の練習場や野球場が多い地域を通り更けて、八千代シニアさんの専用グラウンドに到着しました。
今回の撮影は: 千葉県八千代市八千代シニア東邦グラウンド
千葉県八千代市の八千代シニアの専用グラウンドです。周りが大学の自然林なので緑が多く、落ち着いた場所です。もちろんクラブハウスもあり、周囲に花なども植えてある中学硬式チームとは思えない立派な施設です。 |
八千代シニア | |
地域 | 千葉県八千代市島田台 |
所属リーグ | リトルシニアリーグ |
設立年月日 | 1982年 |
監督・スタッフ | 早坂徹監督(7年目)コーチ3名✙学生コーチ |
チームの人数 | 3年8人 2年14人 1年12人 |
練習グラウンド | 千葉県八千代市島田台 八千代リトルシニアグラウンド |
練習日 | 土日祭日(終日)7:00~17:00 ネンカン試合数 60~100 |
出身学童チーム |
大和田タイガース・高津ボーイズ・横戸ヒューガーズ・ヤングタイガース・草深ベアーズ・佐倉ビクトリー・アスレチックス・八千代ドラゴンズ・大新ジャガーズ・東南クラブ・西高津クラブ |
インタビュー後記
リトルシニアのチームとして勝利を目標にチームを作り上げるのと同時に、子供達をしっかり育てて次の高校野球というステージに渡していくのは、多くの子供達のゴールである高校野球の指導よりある意味難しいのではないでしょうか?
私のお世話になった監督も子供から大人になり途中の中学生の指導は難しいと言われていました。
早坂監督、話を聞いていると子供達をその気にさせる雰囲気づくりが上手な方だと感じました。話の中で触れた学童野球チームの為の「八千代リトルシニア杯」ですが今年も17チームが参加しおり、話の中では軽く触れられていましたが本格的な大会の様です。
大プログラムも簡便な物でなくしっかりした大会で多くのスポンサーがサポートしている物で、このチームがとても地元の方々支持を受けているチームなのが一目で理解出来ました。
またHPも長い期間、組織的に運営がされている内容で中学クラブチームでもここまでしっかり運営できるのだという事を見せて頂きました。
インタビュー内容
長瀬:監督のお名前とチーム名をお願いします。
八千代リトルシニア、監督をさせて頂いております早坂徹と申します。よろしくお願いします
長瀬:今日の練習場所が八千代シニアのホームグラウンドという事ですね?
長瀬:普段の練習場所もこちらですか?
はい、そうなります
長瀬:監督に就任された経緯は?
今から7年前になります。
私はその前はリトルリーグ、小学生の硬式野球の監督をしていまして、少し5年くらい休んでいまして、こちらのチームの事務局長から監督を依頼されまして一度見に来ようかと思い見に来たのですが、その時、中学生、1年生が8人しかいなかったんです。
もう、これは休部に近い状態ですね。試合は出来なかったです。
それが10月位、その後新しい新入部員が18名入ってくれて、中2と中1で1チームという形で始まりまして、最後その子たちの代は夏の大会、下級生の力も借りながら横須賀で試合を、夏の大会だったのですが1対0で惜しくもかけてしまったと。何となくそこまでは来ました。
次の代は秋ですね、監督大会出場と、関東大会は惜しくも甲府南さんですかね?6対3で惜しくも負けてしまったんですけども、その後縁がありましてアンダー15の宮崎県大会がございまして宮崎で一番強い宮崎シニアさんに、その時1対0で勝ったんです。
大遠征でしたけれども。
後台湾のチームとか京都のチームとか非常に良い経験をして今の高校3年生になりますかね?
その高校三年生が千葉県の強豪チームでキャッチャーだった4番で外野だったり1番バッターを任せられるとか、まあ高校で一番活躍しています。
長瀬:その質問を後でしようと思っていましたが、卒団生は活躍されていますか?
そうですね、甲子園行ったから素晴らしいだけでなくて、夏の大会でも、秋の大会でもレギュラー最低でもベンチに入ったという所で、高校野球は厳しいい世界ですから3年間しっかりできた事って言うのは僕は嬉しく思いますね。
報告も来ますし。
長瀬:卒団して高校で野球を続けられますか?
100%続けています。ただ今まで1人だけバレー部に行った子がいます。
長瀬:最近の主だった成績教えていただけますか?
戦績と言うとその時の秋、今の高校3年生が関東大会に出た、後は今の所関東大会には出られていません。
現中学校2年生も惜しくも決定戦で負けてしまってですね。
途中7回まで3対0で勝っていたのですが東関東でベスト8のチームですね、で7回の表にちょっと勝ちを急いだのか、私の責任なんですけれども、ひっくり返されまして10月3日、今でも10・3を忘れるなという事で頑張っています。
長瀬:聞いて良いのか分かりませんが、千葉県内のライバルチームはどちらでしょうか?
ライバルは全部ライバルなんですけれど、まあ千葉県内ですとやはり全国区である「桜シニア」さんですね。まあ、松井監督もたまにですけれどお話させて頂いていて、あのチームも決して最初から強かったのではないと思うんですよね。
松井監督とも「何が大事ですか?」って1回だけ聞いたことがあるのですが、その時「熱意です」と一言教えて頂いて、僕もそれは同感でしたし熱意をもって子供達にも指導したいなっていうのは今でもずっと思ってます。
長瀬:チームのスローガンはありますか?
スローガンと言いますか、八千代リトルシニア六か条というのを唱えていまして、ホームページにも出ていますが、身体を具来るためには「寝る」、「食べる事」、それから「学ぶ事」、それから「練習する事」、学ぶというのは勉強も含めてです。勉強と自主練です。
「ケアする事」、そして「健康管理をする事」、この6つを練習の終わりに大きな声で言っています。
子供たちは言えます。
長瀬:月の部費はどのくらいですか?
交通費も含めて1万円、交通費は遠征の時に使います。会計の方に聞いて交通費が足りない月はなるべくこちらに来ていただいてって事にしています。
なるべくお金をかけないように運営しています。
長瀬:泊りの合宿は行っていますか?
合宿はこの2年間のコロナ下で、本当はやりたいんですが、以前はしていましたが、なかなか出来なくなっています。
長瀬:普段の練習時間はどのくらい行っていますか?
まずですね、7時集合ですとだいたい30分前位に選手が来て最初にやる事はグラウンド整備です。
全部土を起こします。その後にトンボをかけるのですが、それだけで身体が少し温まります。いきなり走っても良くない、特に冬は、夏もやるのですがグラウンド整備を30分位かけてその後にアップが1時間位ですね。
やってしっかり練習できる身体に整えてですね、それから練習を行います。
長瀬:チーム独特の練習は行っていますか?
まず、下半身の稼働領域ですね。稼働領域、やはり股関節それから肩甲骨、肘関節、肩関節といった稼働領域を広げる事、これのストレッチですかね。
ストレッチと言ってもだいたい、まともにやると2時間くらいかかるストレッチを専門のストレッチャーを呼んで、やり方もプリントアウトして全選手に配っています。
長瀬:監督に就任して良かったことはありますか?
良かった事は、うちは硬式野球6年間計画という事を掲げています。
なのでOBからも特に今はLINEという便利なものがあるので、コロナ下で連盟からも一切練習やってはダメですよと時期があって全員顔合わせが出来なかったのですがLINEでですね、グループLINEで全員ビデオで土曜日ミーティングを2時間とかオンライン活動を行っていました。
それがあって高校に行っても6年間計画問う事で、なにか試合に出れましたとか今日はこう言う事がありましたとか、たまにOBからも連絡があります。
現役選手からはこんな練習したので素振りを見てくださいとか、僕は毎日送ってきて欲しいと思っています。
そういう所が嬉しいというか頼りにしてくれていると感じてモチベーションも保てます。
後は選手の笑顔ですね。みんなが喜びあっているのを見るのが嬉しいですね!
長瀬:今、指導で悩んでいることはありますか?
いつも悩んでも何も生まれないって選手に言っていますし、どうしたら勝てるかとかどうしたら選手が成長できるかとか考える事はありますけど悩む事はありません。
長瀬:選手を集める活動はどんなことをしていますか?
一応、効果が生まれていないですが、「八千代リトルシニア杯」という事でちょうど、今開催中で今度、準決勝・決勝なのですがそれで選手を見て元気のある子、身体が小さいからダメとかそう行くことは一切なしにしています。
勧誘と言うかスカウトと言うかはあまり積極的に行っていないのですが練習会に来てくださいとか言うくらいですね。
長瀬:リトルリーグ・軟式学童からも選手が来られるのですか?
こちらからお願いしますけれど決めるのは選手なので。
長瀬:今年は大きな試合は終わりですか?
そうなのですが、今年は沖縄でやる「ウインター・ベースボールカップ」というJALが主宰で12月の26日から30日まで2年生が遠征します。
長瀬:これからどんなチームにして行きたいでしょうか?
勝つことは非常に大事だと思います。ただ勝つことだけがすべてではない、ちょつと負け惜しみみたいな言い方になってしまうかもしれませんが、勝つ為にやる練習とかそのプロセスですね!
これは非常に僕は大事じゃないかなと、そういう風に思います。
ただ、やはり勝ちたいです。選手も勝ちたいと思いますし。
長瀬:年末まで活動が続いて忙しいと思いますが、頑張ってください。来年のいい成績を聞くのを期待しております。
ありがとうございました。