東京都内の学童野球はもっとも多く取材させていたいているのですが、登録チーム数が都内1~2位を誇る世田谷区は意外と取材数が少なくて、どうしたらよいものか悩んでおりました。
今回もSNSで取材をお願いして、船橋フェニックスさんに取材を受けて頂けることになりました。
世田谷区の学童野球チーム「船橋フェニックス」にインタビューをお願いしました
この日は午後からは練習試合で移動の為、私が付いた時にはすでに練習は始まっていました。
とても人数が多いチームで、多くのお父さんコーチが動く中、今年の高学年監督の斎藤監督と、平社(ひらこそ)代表にインタビューをお願いしました。
このチームは学年ごとに指導者を決めて指導しているそうで、人数が多いチームはこの方式を採用しているチームは増えてきている気がします。
環八(環状八号線)から少し入った場所にある世田谷区立船橋小学校、世田谷区の中でも公園が多く畑がまだ残っている地域ですので、都内でも落ち着いた雰囲気のする地域です。小学校はとても大きな規模の学校です。
項目 | チーム名 |
---|---|
活動地域 | 東京都世田谷区 |
所属リーグ | 全日本軟式野球連盟・世田谷区軟式野球連盟 |
設立年月日 | 1974年 |
監督スタッフ | 斎藤洋美監督(5年) 平杜治知己代表 |
チームの人数 | 60名以上 |
練習グラウンド | 世田谷区立船橋小学校 |
練習日と時間 | 土日祭日 |
その他の特徴 | 50年の伝統を守りながら時代に合わせて野球が好きになって、卒団以後も野球を続けられるように”初めましての野球”をになう責任をもって指導をしています |
インタビュー後記
忙し中、チームの運営が良く管理されているせいなのか、多くの事が行われているのにとても余裕をもって活動している雰囲気です。
子供たちは4~5グループに分かれ、そこに大人の指導者がついて指導をしているので、監督が言われたように暇そうにしている子供は見当たりませんでした。
これは保護者の方々が積極的に、指導や運営に関わっていている良いチームだからで、平社代表や関係者の方々が長い年月をかけて作ったマネージメント力と情熱が人気チームに育て上げたのだと思います。
また、指導者の方々がどのようにすればより良いチームになるのか、良い指導が出来るのかを真面目に考えて実践している事も感じることが出来ました。
練習終了後の移動時も、校内には駐車場が無いのにかかわらず、送迎の車がしっかり準備できていたのを見て、大人数のメリットを上手く利用していて、上手く運営されている良いチームだと感じることが出来ました。
インタビュー内容
長瀬:チーム名と監督さん、代表のお名前の名前をお願いします
船橋フェニックス代表 平社と申します。本年度Aチーム監督の斎藤と申します。
長瀬:普段の練習場所はどちらですか?
普段はここ、来て頂いている世田谷区立船橋小学校を起点として後は世田谷区内、都内のグラウンド、たまには近隣の中学校・小学校をお借りして練習をしております
長瀬:人数が多いチームとお見受けしたのですが何人くらいいらっしゃるのですか?
新チームになって6年生が抜けて70弱ですね、65人くらいです
世田谷区の中でも比較的多いです
長瀬:代表監督さんに就任されたいきさつは?
代表:前代表が創立直後位から30年以上代表をやってられたのですが、ご高齢になったという事と、次の世代にという事で代表から「あなたやりなさい」という形で
その前から事務局とか私も長くチームには携わっていたので、そんな形で代表になりました
監督:子供が小学校1年生の時に入団して、早い段階からその代の子供達が9人くらい揃っていたのでチームを立ち上げてしまおうという事で、その時先輩の監督をやってみないかという事で監督になったのが最初です。
小学校2年生からなのでその代から行くと5年間です。
長瀬:最近の主だった成績を教えて下さい
昨年は高学年チームが東京都知事杯で準優勝したり、東京都学童王座決定戦で優勝させていただきました。
長瀬:チームの基本的な考え方、スローガンを教えて下さい
スローガンという標語みたいのはないのですが、野球を通して子供たちの体と心の健全育成を図るというのが大きな所ではあります
長瀬:コロナで難しいと思いますが、合宿はされていますか?
合宿はそうですね、船橋フェニックスとしても非常に大きなイベントだったんですけれどここ数年はコロナで出来ていなくて、例えば斎藤監督の代の子供とかはほとんど合宿に行ったことが無いですね。
その前までは人数が多いのですけれども1年生から6年生までの合宿、その時々で河口湖に行ったり山中湖に行ったり千葉の波崎だったり、茨城とかに行って普段の練習は高学年低学年と学年ごとにやるのですが、合宿では縦割りにして6年生を班長にしてそこが小さい子のの面倒を見ながらという形で結構大掛かりにやっていたのですけれど
長瀬:普段の練習時間を教えて下さい
土曜日曜祝日で大体午前中8時~10時、8時~11時は船橋小学校を使わせてもらっていて、それ以外は練習試合を組んだり遠征に行ったり、後この辺ですと二子玉川の外部のグラウンドをとって皆さんと同じように抽選で取って取れなかったら練習はできないので、グラウンドを取る事も一生懸命頑張って、係りの方も頑張ってなるべく活動できる様にしています
長瀬:チーム独特の練習やトレーニングなどはありますか?
今年から新しい取り組みをしていまして、サーキット練習って我々は言っているのですけれども、良く野球の練習でありがちなノックをボーッと待っている時間ですとかバッティングの自分の順番をボーッと待っている時間を減らそうという事で、細かくパートごとに分けて、ティーバッティングならティーバッティング、フリーバッティング、バント練習、時間を決めてどんどんローテンションさせて行っています。
長瀬:今日も見させていただいたのですが、4-5か所に分けてあまり、ボーッと立っている時間がいない感じがします。
上手くなりたい子供達が来ているので、そこをどうやって効率的に練習出来るかというのをコーチみんなで考えてやっています
長瀬:チーム出身者で高校・大学・プロ野球などで活躍された方はいますか?
高校の強豪とかに入って今での野球を続けている子は多いですね!
過去ですと日大三高で甲子園に二回出たりですとかちょこちょこいます。
長瀬:中学野球を続ける卒団生はどの位いますか?
だいたい8割位は野球を続けてくれています。その学年ごとによって傾向は違いますが。。。
長瀬:中学で続けるお子さんの中で、学校の野球部、硬式クラブチーム・軟式クラブチームの割合は?
大体、中学校の部活やる子が一番多いですけれど、次が硬式のクラブチーム、数名が軟式のクラブチームう行く感じで
半分くらいが中学校の部活で、3割位が硬式のクラブチームに行くイメージです。
長瀬:中学の部活では1校でチームが出来ることが多いのでしょうか?
部活ですか? 近くの船橋中学校や芦花中学なども学年によって人数が足りない部分があって合同チームが出たりとか
最近連盟でも合同チームの参加が認められているので、昔みたいに単独校で全部出られるかというとそうでもないです。
ちょっと減ってきているのが現実だと思います
長瀬:部員を集めるための活動を教えて下さい
昔からですと船橋小学校にイベントがあったり入学式とかにチームのチラシをお配りしたり、町内会の掲示板に張らせて頂いたりだったのですけれど、最近はSNSとかネットで、選手とか親御さんもそちらで見て調べることが多くなってきているので、Facebookとかインスタとかを使ってチームの担当者、昔いなかったそういう係を作って、そちら方でも募集をしております。
最近の親御さんはそちらのが多いので、チラシをもらってとかの方もたまにいますけど、ネットで近隣チームを知らべてと言う方が多いんので、そちらの方にも力を入れています
長瀬:これからどんなチームにしていきたいなどの抱負を聞かせて下さい
監督:色々な子がいる中で本当に野球を楽しみたいという仲間が増えて来たので彼らが満足できる目標が達成できるように、指導者として協力して行きたいと思っています
代表:昨今、野球人口が減っている、実際減っているのかもしれないですけれども、野球の指導法も子供達が選ぶ基準というのも時代に合わせて変わって行っているので、その中で子供達が活躍できるとか、野球を楽しくできるとかできる環境を、出来ることは少ないかもしれませんが整えて行って、野球人口を増やしていきたい思います。
その中の手段として船橋フェニックスを選んでいただいて野球人口の増加というか、こんなに素晴らしいスポーツをもっといろんな子にやっていただきたいというので、そういう環境を整えて子供達が活躍できる球団にしていきたいと思っています
長瀬:今日はこれから練習試合、全国大会につながる大会もすぐに始まると思いますんもで頑張ってください。
本日はお忙しいところありがとうございました
学童(小学生)・少年(中学生)のチームのアンケートを募集中です。数が集まりましたら個人情報以外は公開予定です